国立研究開発法人 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター

臨床研究に関するお知らせ

2020年6月18日

臨床研究に関するお知らせ

薬害HIV感染被害者を対象とした臨床研究に関するお知らせ

国の法令・倫理指針等に基づき、ACCで現在行われている臨床研究のうち、特に患者さんへお知らせすべき情報を以下に掲載致します。

日本におけるノカルジア症の臨床的疫学と感受性に関する後方視的研究(PDF:95KB)

研究の概要

この研究は、日本におけるノカルジア症の臨床的特徴と抗菌薬の有効性を明らかにするための研究です。2010年から2017年の間に当センターで検体採取が行われ、千葉大学真菌医学研究センターでの検査でノカルジア症と診断された方を対象に、年齢・性別・治療内容等の情報を診療録より収集し、研究に利用させていただきます。

血友病HIV感染者に対する癌スクリーニングに関する研究(PDF:136KB)

研究の概要

HIV治療の進歩により、HIV感染者の予後は劇的に改善しています。一方、HIV感染者の加齢に伴う合併症、特にエイズに関連しない悪性腫瘍が大きな問題となっています。
本研究は、血友病HIV感染者に対して、癌を早期に発見し、全国どこの施設でも実施可能な癌スクリーニングの方法を確立することを目的とした臨床研究です。
2016年から2018年までに実施された第1期目の研究結果は、添付の図の通りでした。現在2019年から第2期目の癌スクリーニング研究を実施中です。希望される方は救済医療室へご相談ください。

薬害エイズ血友病における虚血性心疾患スクリーニングの確立 (Hem-IHD)

研究の概要

この研究は、血友病の中でも薬害エイズ被害者の生命を脅かす虚血性心疾患の有病率を明らかにすることを目的としています。虚血性心疾患と危険因子(年齢、高血圧、糖尿病、喫煙、悪玉コレステロールなど)の相関関係を明らかにして、心筋梗塞になる前に虚血性心疾患を予防したいと考えています。研究自体は、2019年度で組み入れを終了していますが、希望者は現在も同じ検査を受けることが可能ですので救済医療室へご相談ください。

HIV感染症におけるHLAと病態進行の関連に関する研究 (PDF:141KB)

研究の概要

ACCではHLAとHIV感染症の病気の進行の関連を調べる研究を行っています。HLA、HIVに対する免疫反応、HIVの変化、そして病気の進行を多面的に調べています。これらの関係とHIV感染症の進行のメカニズムを明らかにし、新たな治療法やワクチンの開発に役立てたいと考えています。

HIV陽性者の喫煙に関する調査 (PDF:139KB)

研究の概要

この調査では、HIV陽性の方のどのくらいがたばこ(電子たばこ、加熱式たばこを含む)を吸っているか、禁煙しているか、など喫煙状況と、たばこを吸う方の特徴や傾向を調べることを目的としています。この調査で特徴や傾向が明らかになることにより、たばこや禁煙に関するより適切な情報提供を行うことができ、HIV陽性の方の健康増進につながることが期待できます。

ACC病棟における再入院を繰り返すHIV陽性患者の入院目的と看護課題の検討
(PDF:161KB)

研究の概要

この研究は、前回の退院日から365日以内に緊急入院となった薬害患者さん・HIV陽性患者さんを対象として、診療科、HIVコントロール状況、サポート状況を診療録より調査し、再入院に至った要因を分析します。それによって、看護支援方法を検討し、患者さんの再入院の予防に役立てます。

ACC病棟におけるHIV陽性患者の入院目的と看護課題の検討(PDF:166KB)

研究の概要

(1)ACC病棟における薬害HIV感染被害者の入院目的と看護課題の検討
この研究は、ACC病棟に入院された薬害患者さんを対象として、入院目的、在院日数、日常生活動作(Activities of Daily Living; ADL)、社会資源利用の有無とその内容を診療録より調査し、入院される患者さんの特徴を明らかにします。それによって、ACC病棟における看護支援方法を検討し、薬害患者さんの療養環境の整備に役立てます。
(2)ACC病棟における長期入院患者の入院目的と看護課題の検討
この研究は、入院期間が90日以上となったHIV陽性患者さんを対象として、在院日数、診断名、サポート状況、退院調整状況を診療録より調査し、長期入院に至る要因を明らかにします。それによって、看護支援方法を検討し、患者さんの入院の長期化を防ぎます。

薬害HIV感染被害者が内包する心的課題の抽出と心理職の介入手法の検討

研究の概要

この研究は、薬害患者さんのメンタルヘルスの向上を目的として行います。カウンセリングに関するインタビューにご協力いただくものと、カウンセリングを実際に受けていただき、その体験によるカウンセリングのイメージの変化や気分の変化についてインタビューやアンケートにご協力いただくものがあります。これによって、薬害患者さんが抱えている(内包している)テーマや、効果的な心理的支援のプロセスを明らかにし、今後の薬害患者さんへの心理的支援の質の向上に役立てていきます。

薬害HIV感染被害者に対する心理的アプローチの有効性を検討する
探索的無作為化群間比較研究

研究の概要

この研究は、薬害患者さんのメンタルヘルスとQOL(生活の質)の向上を目的として、どのようなカウンセリングの方法が有効かについて、QOLや気分に関するアンケートとカウンセリングを患者さんに体験していただいて、調べるものです。今回は、フォーカシングと対話という2つのカウンセリングの方法の効果を比較します。また、カウンセリングの内容から得られたデータをもとにして、薬害患者さんの直面している問題や心理的テーマの抽出を行い、今後の患者さんへの理解や支援に役立てていきます。

血液凝固異常症全国調査(PDF:258KB)

研究の概要

日本における血液凝固異常症の病態を把握し、その治療の向上と生活の質の向上に寄与することを目的として行われる調査です。調査は全国の血液凝固異常症の患者さん全例を対象に行われ、この集計結果に基づいて公的予算や治療環境の整備が行われています。

血液製剤によるHIV/HCV 重複感染者の肝細胞癌合併に関する全国調査(PDF:109KB)

研究の概要

診療録からの情報収集により、血液製剤によるHIV/HCV 重複感染の患者さんに肝細胞癌がどの程度発生するか、またその特徴を明らかにする調査です。調査は平成9年4月から平成31年3月の期間にACCで診療(通院・入院)を受けた非加熱凝固因子製剤(血液製剤)投与によるHIV/HCV 重複感染者のうち、肝細胞癌を発症した方を対象に、対象期間中に診療録に記録された診療情報を研究に使用します。

HIV医療における精神的心理的問題とその支援に関する実態調査(PDF:110KB)

研究の概要

HIV治療の長期療養化に伴い、患者さんや家族・パートナーが精神的・心理的な問題を抱えることも少なくありません。この問題に対して、今後どのように支援を行うか、精神的心理的支援体制の整備を行うことを目的として、本研究では、ACCに通院されている方々への精神的問題や心理支援について、診療録に記録された診療情報を後方的に調査します。

ACCでは、上記にお示しした以外にも多くの研究を行っております。
より詳しい情報については、以下をご覧ください。