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メンタルヘルスについて

更新日:2022年3月29日

 メンタルヘルスとは、いわば「こころの健康」のことです。
  ひとは人生の中で様々な出来事に遭遇します。そのなかには、自分ではどうしようもできないことやうまく気持ちが整理できないこともあるでしょう。ストレスとなって、気分が沈むことや思い悩むこともあります。 薬害HIV感染血友病等患者さんは様々な合併症を抱え、HIV感染に関する社会的スティグマや差別・偏見のあるなかで生活をしており、一般集団よりもメンタルヘルスが悪化していたり、日常生活の悩みやストレスを抱えていたりする可能性もあります。日々の生活をよりよくするために、身体の調子はもちろんのこと、こころの調子にも気をかけておくことはとても大切です。

メンタルヘルスに関する相談と支援

 「こころの問題」は気持ちの持ちようだと軽視されることもあれば、差別や偏見から特別視されることもあります。そのため、表立って人に言いにくく、悩みを打ち明けて、誰かを頼ることが難しいことはよくあります。
 しかし、ストレスによって悩みを持つことは誰しもが生きていくなかで経験することです。また、「誰かに相談しても意味がない」「人に話すほどでもない」という小さなことでも、誰かに話してみることで気づきを得たり、道が開けたりすることもあります。
 身体の病気と同じように、メンタルヘルスの問題も予防や早期発見、早期治療が大切です。救済医療室では、精神科医との診察や心理療法士とのカウンセリングなど、メンタルヘルスについて多職種でサポートをしていく体制があります。
 ひとりで抱えず、困ったことや心配なことがございましたら、主治医、HIVコーディネーターナース、看護師、メディカルソーシャルワーカー、心理療法士など、身近な一番話しかけやすいスタッフにご相談ください。

こころつながる ―長期療養時代のメンタルヘルス― 冊子のご紹介

 ひとは、人生のなかで様々な出来事に遭遇し、ストレスを抱えることがあります。
 そういったストレスを抱えながらも、うまく付き合い、より良い毎日を送るためには、どうしたらよいでしょうか。

 この冊子では、長期療養が必要なHIV感染症や血友病などの病をもつ患者さんが、ストレスとうまく付き合っていけるようにするためのヒントを取り上げています。
 冊子のなかでは、三人の悩める患者さんの例を紹介し、彼らが仲間に相談して悩みを解消する姿が描かれています。その悩みには皆様と通じるところもあるかもしれません。

 この冊子をご一読いただき、少しでもこころが楽になったり、希望を持つことが出来たり、少し前に進められる気持ちになることを願っています。

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令和3年度(2022年3月)改訂
厚生労働行政推進調査事業費補助金(エイズ対策政策研究事業)
「非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染血友病等患者の長期療養体制の構築に関する患者参加型研究」班
研究代表者:藤谷 順子
分担研究テーマ:「神経認知障害及び心理的支援」
研究分担者:小松 賢亮

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