こころつながる-長期療養時代のメンタルヘルス-
2022年3月25日
患者様へ
ひとは、人生のなかで様々な出来事に遭遇し、ストレスを抱えることがあります。
そういったストレスを抱えながらも、うまく付き合い、より良い毎日を送るためには、どうしたらよいでしょうか。
この冊子では、長期療養が必要なHIV感染症や血友病などの病をもつ患者さんが、ストレスとうまく付き合っていけるようにするためのヒントを取り上げています。
冊子のなかでは、三人の悩める患者さんの例を紹介し、彼らが仲間に相談して悩みを解消する姿が描かれています。その悩みには皆様と通じるところもあるかもしれません。
この冊子をご一読いただき、少しでもこころが楽になったり、希望を持つことが出来たり、少し前に進められる気持ちになることを願っています。
医療スタッフの方へ
HIV感染症や血友病の患者さんのメンタルヘルスの問題は、長期の療養生活を送るうえで、重要な課題となっています。しかし、メンタルヘルスの問題は表立って人に言いにくく、誰かに悩みを打ち明けて頼ることが難しいこともあります。
本冊子は、主に長期療養されている薬害HIV感染血友病等患者さんのメンタルヘルスの問題に焦点をあて、メンタルヘルスの維持・向上、予防啓発を目的として作成いたしました。
本冊子をメンタルヘルスの問題の予防啓発やメンタルヘルスに関する話題のきっかけづくりとしてご利用いただき、皆様の日々の診療や支援の一助としてお役立ていただけましたら幸いです。
なお、本冊子は、主に薬害HIV感染血友病等患者さんの抱えるメンタルヘルスをテーマとして作成したものですが、長期療養に伴うメンタルヘルスの問題は、薬害HIV感染血友病患者等患者さん以外のHIV感染患者さんも共通して抱えるテーマでもあります。そのため、広くHIV感染患者さんのメンタルヘルスの問題にご利用いただき、お役立ていただけましたら幸いです。
令和3年度(2022年3月)改訂
厚生労働行政推進調査事業費補助金(エイズ対策政策研究事業)
「非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染血友病等患者の長期療養体制の構築に関する患者参加型研究」班
研究代表者:藤谷 順子
分担研究テーマ「神経認知障害及び心理的支援」 研究分担者:小松 賢亮
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