中高年血友病患者の診療にあたって
薬害HIV感染血友病患者さんの原疾患である血友病は、比較的若い世代やこどもたちは、血友病治療の発展と共に凝固因子製剤等の定期輸注を行い、関節症の進行を抑え、スポーツも楽しむことができるようになっています。
しかし、薬害HIV感染血友病患者さんは、40歳代をピークに中高年が多く、既に関節症の進行による関節軟骨の破壊や変形に起因する痛みが生じており、年齢を重ねるにしたがい筋力や四肢、体幹機能の低下などが顕在化しています。
そこで、長期療養における積極的なリハビリが必要となりますが、実際に患者さんにお会いしたことのない理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方は比較的多くいらっしゃいます。
本冊子は血友病患者さんへの対応が未経験または何度か経験されていても関節内出血が怖く難しい、と考えているPT・OTの方々に積極的に患者さんに携わっていただきたく、疾患の説明や対応上の留意点・注意点、簡単な知識をまとめたものです。
皆様のお役に立てば幸甚です。
中高年血友病患者の診療にあたって PT・OTのためのハンドブック
(2022年4月改訂 PDF:3,082KB)
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平成31年度厚生労働行政推進調査事業費補助金
エイズ対策政策研究事業
「非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染血友病等患者の
長期療養体制の構築に関する患者参加型研究」班
研究代表:藤谷 順子