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血友病について

更新日:2022年7月7日

 ここ20年程で血友病の治療は大きく進歩しました。血液凝固因子製剤を定期的に注射する定期補充療法が主流となり、製剤の種類は増え、出血を予防しながら日常生活を送れるようになっています。しかしながら、近年課題となっているのが患者さんの加齢に伴う問題です。血友病性関節症の進行や自己注射の困難さ、生活習慣病と出血リスクの上昇、これまで製剤を余り使用していなかった軽・中等症の患者さんの出血など、多岐に渡り日常生活に影響が出ています。こうした課題に対し救済医療室では、主治医やHIVコーディネーターナース(CN)が整形外科医、リハビリテーション科医、薬剤師、メディカルソーシャルワーカー等の専門職と連携して、包括的な治療・ケアに取り組んでいます。

定期補充療法に関するご相談

 定期補充療法の目的は、自覚症状のない出血を含め、あらゆる関節内出血を予防し、関節症の発症と進行を防ぐことです。定期補充療法の投与方法は、患者さんの状態や製剤の種類によって異なります。現在の出血頻度や関節の状態をチェックし、日常の活動状況、輸注のタイミング・管理方法など、患者さんの生活スタイルをうかがい、適切な方法を話し合って決めていくことが大切です。ヒト血漿由来製剤の従来型から遺伝子組換え製剤の長時間作用型、最近では第Ⅷ因子機能代替製剤に関する相談にも対応しています。何かお困りのことなどありましたら、CNにお声がけください。

 また、お薬についてのページでは、ふだん薬剤師が患者さんからどのような質問にお応えしているのか、さまざまな血液凝固因子製剤の特徴や輸注記録をつけることのメリットなどをご紹介しています。ぜひこちらからご確認ください。

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