関節をあまり動かさないようにしたい時や不安定な関節を支えたい時などに装具をつけることで疼痛が緩和し、歩行や階段昇降が楽になり、ひいては再出血が少なくなるなどの効果が期待できます。近年は装具にもさまざまな種類があり、目的や強度、脱着のしやすさを加味して選択する必要があります。装具についても、整形外科やリハビリテーション科に相談しましょう。
患者さんの症状によっても異なりますが、国立国際医療研究センター病院(NCGM)リハビリテーション科では以下のような対応を行っています。
肘の関節症に対して
肘装具が有効な場合があります。肘関節が変形して飛び出しているときには、型を取ってフルオーダーすることもあります。
股の関節症に対して
股関節の装具はつけにくいことが多く、スポーツ用のレギンス・スパッツ(市販品)や靴の高さの調整などで歩行時の傾きの負担を軽減する方法を探します。
膝関節痛に対して
膝装具(サポーター)は各種あります。足関節を安定させたり、脚長差を解消することが膝の疼痛緩和に役立つこともあります。
足関節痛に対して
足関節装具(サポーター)は各種あります。NCGMリハビリテーション科のサイトには紹介動画が掲載されています。靴の選択や、脚長差を解消することが足関節の疼痛緩和に役立つこともあります。
脚長差や、踵が接地しにくい場合
靴の中敷きを調整したり、靴底を補高することを通して歩きやすさの改善・衝撃の緩和を図っています。
”自助具について”は、国立国際医療研究センター病院(NCGM)リハビリテーション科のサイトにリンクします