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リハビリ検診会・個別リハ検診について

更新日:2023年3月9日

 患者さんがご自分の運動機能の状況を把握し、身体のメンテナンスを生活に組み込んでいただくための活動の一環として、国立国際医療研究センター病院、仙台医療センター、名古屋医療センター、北海道大学、九州ブロックでは各施設(ブロック)で毎年リハビリ検診会を実施しています。令和4年度は全国で合計94名の方が参加されました。
 リハビリ検診会への参加は、「今のご自身の状況を把握する」ことだけではなく、さまざまな医学的情報を収集したり普段困っていることや疑問に思っていることを直接専門家に確認することができる機会です。続けて参加することで、過去の記録と今年の記録とを比較することもできます。また、参加している患者さん同士・横のつながりを築くなどメリットもあります。
 多くの施設で実施しているため、患者さんの運動機能やどんな動作に困っているかなどのデータの蓄積にもなり、これらの結果は厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策政策研究事業「非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染血友病等患者の長期療養体制の構築に関する患者参加型研究」班の研究報告書で公表しています。


運動が必要な理由

 2020年より開始した個別リハ検診は、今年で早くも3年目となりました。
 参加された方には運動機能評価をもとにお勧めの運動を紙プリントでお渡ししていますが、運動が必要な理由は主に次の6つです。

(1)関節が硬くなるのを防ぐ
(2)筋力を強くする
(3)関節を保護し出血を減らす
(4)姿勢が悪くなるのを防ぐ
(5)バランスが良くなり転倒を防ぐ
(6)健康に生活できる


運動を実施する際の注意点

 以下の点にご注意ください。また、人によっては難しすぎる運動もあります。無理しないように医療スタッフにもご相談いただきながら、できる運動の種類を少しずつ増やしていきましょう。

・痛みが出ない範囲でおこなってください。
・運動に不慣れであったり、関節症が進行している方は、まずは注射した日に行ってみるようにしてください。
・もし運動中に違和感や不快に感じられるようなことが現れた時には中止しましょう。
・運動した後は、足首や膝、肘、股関節などが熱をもっていたり腫れたりしていないか、痛みが無いかをチェックしましょう。
・もし出血を疑う場合は注射を、関節や筋肉に熱感があれば冷やして安静にしてください。
・それでも改善しない場合は、早めに主治医へ相談するようにしましょう。


リハビリに関する運動の復習動画集

 リハビリ検診会は、厚生労働行政推進調査事業費補助金 エイズ対策政策研究事業 「非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染血友病等患者の長期療養体制の構築に関する患者参加型研究」研究活動の一環で行っています。
 今後もリハビリテーション科をはじめNCGM内外の先生方にご協力いただきながら、リハビリ検診会・個別リハビリ検診を開催してまいります。

 これまで個別検診やオンライン講演会などでご紹介した運動の復習動画が、NCGMリハビリテーション科のウェブサイトに掲載されています。ぜひご覧ください。


 


”自助具について”は国立国際医療研究センター病院(NCGM)リハビリテーション科のサイトにリンクします

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